国立トレチャコフ美術館展『忘れえぬロシア』
国立トレチャコフ美術館展≪忘れえぬロシア≫へ行ってきました。
展覧会のポスターになっているのは、イワン・クラムスコイの『見知らぬ女』。
大塚美術館でこの絵(陶版画)を観たとき、馬車に乗る見知らぬ女性が、今まさに傍を通り過ぎるように感じ、しばらく目が離せませんでした。
数多くあった絵の中でも印象深く、この絵がいつしかそう呼ばれたように、私にとっても『忘れえぬ女』となり、今回の展覧会へ足を運ぶきっかけとなりました。
チェーホフやトルストイ、ツルゲーネフなどの文豪の肖像画もありましたが、どれもリアリティがあり目をひきます。
19世紀半ばからロシア革命までの人々の生活や、厳しい自然、美しい情景の絵が数多くありますが、どれも細密なことに驚かされます。
それがこの頃のロシア絵画の特徴でもあるようです。
レービンやポレーノフなど、フランス留学を経て、明るく軽やかな印象派風の絵画へ移っていく流れもわかりやすい展示でした。
個人的には、リアリティ溢れる精密な風景や肖像画こそが、ロシア絵画のすばらしさのように感じた展覧会でした。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント